
〈点剣〉
虎口と反対側の剣先部を用いて、上から下へ打ち下ろ
す。力は剣先に達し、腕は自然に伸ばし、手首を下に
曲げる。
〈刺剣〉
立剣或いは平剣で前へまっすぐに刺す。力は剣先に達
し、腕と剣は一直線。剣の刃が上下になるのが立剣。
剣の刃が左右になるのが平剣。
刺剣には平刺剣、上刺剣、下刺剣、後刺剣、探刺剣な
どがある。
〈掃剣〉
平剣で左(右)に向かってなぎはらう。手心を上に向け、
力は剣の刃中部に達する。
〈帯剣〉
平剣で前から斜め後ろに引き戻す。力は剣の刃に達す
る。
〈抽剣〉
立剣で前から後ろへ引き抜く。力は剣の刃に達する。
〈劈剣〉
立剣で上から下え振りおろす。力は剣の刃に達し、腕
と剣は一直線になる。掄劈剣は身体の右側、或いは左
側に沿って一つの立円を描く。
〈截剣〉
剣が斜め上から斜め下へ断ち切る。力は剣の刃に達する。
〈撩剣〉
立剣で下から前上方へはねあげる。力は剣の刃前部に
達する。正撩剣は腕が外旋し、手心は上向き身体にそ
わせてカーブを描いて振り出す。反撩剣は腕が内旋し、
その他正撩と同じ。
〈攔剣〉
欄は上攔、左、右攔があり、剣の刃を下から前上方へ
塞ぎ止める。力は剣身中部の刃に達する。
〈托剣〉
立剣で横にして上へささえあげる。剣は頭より高く、
手心は外側に向け、力は剣の下刃に達する。
〈挂剣〉
立剣で剣先から上方後ろへ或いは、下方後ろへひっか
ける。力は剣身の前部に達する。上挂は、上方後ろへ
身体に添わせてひっかけるように出す。下挂は、下方
後ろへ身体にそわせてひっかけるように出す。
〈抹剣〉
平剣で右(左)から左(右)に向かってカーブを描いて切
る。高さは胸と腹の間、力は剣の刃に達する。旋転抹
剣は一周、或いは一周以上回さなければならない。