ゆったりとした動きで、年齢を問わず一生続けられる運動として人気の太極拳。
太極拳は「体に優しい運動」として知られていますが、実は練習中に膝を痛めてしまう方が少なくありません。
「なんだか膝がチクチク痛む…」「立ち上がる時に違和感がある」
健康のために始めたはずが、痛みのせいで大好きな練習を続けられなくなるのは本当に辛いですよね。
しかし、これは「私の筋力が足りないから?」「年齢のせい?」と一人で落ち込む必要はありません。太極拳で膝を痛めるのには、特有の「理由」があります。

なぜ痛むのか?
膝関節は本来、前後の曲げ伸ばしには強いですが、左右のひねりには非常に弱い構造をしています。
つま先と膝の方向がバラバラになると、体重がかかったときに関節や靭帯に「ねじれ」のストレスが集中し、半月板や靭帯を痛めてしまう原因になる可能性があります。
自分では発見できない箇所も教室のお友達に見てもらいながら練習すると思わね発見があると思います
お互いに確認しながら練習できるのはサークルのいいところですね
これらの事に注意して練習を楽しんで行きましょう。
太極拳で膝を痛める主な原因は3つ
具体的には、以下のポイントに注意が必要です。
📒膝とつま先の方向がズレている📒
野馬分鬃で弓歩になった時の膝の位置
前足の膝の位置はOK!
でも、蹴りだした足の膝の向きはどうでしょう?
更にそこから後坐した時の膝とつま先の関係はどうなっていますか?
膝を曲げたとき、膝頭が一つま先(特に人差し指)よりも内側に入ると、関節にねじれ負荷がかかります。具体的には、つま先が外を向いているのに、膝が内側に入ってしまう状態(内股のような形)を指します。
太極拳の動作中、特に足を斜めに踏み出したり、体重を前後に移動させたりするときにこのズレが起きやすくなります。さらに踏み込んだ時、膝がつま先よりも前に出ると大腿四頭筋や膝蓋骨に過剰な負担がかかり痛めてしまう可能性もあります。
正しい弓歩を正面から見ると、前の脚の「股関節」「膝」「つま先(足の付け根の真ん中)」の3点が一直線上にきれいに並びます。弓歩(ゴンブー)の基本姿勢、特に正面から見たときの膝の配置は、膝の故障を防ぐ上で最も重要なポイントの一つです。
📒股関節(股・クワ)が緩んでいない📒
股関節が硬いと、骨盤の回転を膝だけで補おうとして痛めやすくなります。
股関節が十分に開いていない(緩んでいない)状態で、無理に腰を落としたり前に進もうとしたりすると、膝だけが内側にねじれて靭帯を痛めます。
📒無理に低い姿勢(架式)をとる📒
筋力が追いついていない状態で低く構えすぎると、関節で体重を支えることになり無意識に膝を内側や外側にこねてバランスを取るようになります。これが繰り返されることで膝に慢性的な痛みが蓄積します。
大会の選手や若い人は低い体勢を取ることがありますが、慣れないうちはまず高い位置で練習しましょう。
まずは「膝とつま先の向きを常に揃えること」と「上体をまっすぐ保ち股関節を柔らかく使うこと」を意識してみてください。
胯(kuà / クァ)とは?
太極拳の動作指示でよく耳にする「股関節を緩める(落とし込む)」という表現は、
「松胯(sōng kuà / ソンクァ)」
太極拳での胯という意識は関節そのものを指すだけでなく、骨盤まわりや足の付け根全体の空間をリラックスさせるという意識のようです。
太極拳で「クワを緩める(松胯・ソンクワ)」と言うとき、関節の骨だけを意識しても上手くいきません。「股関節を柔軟に使いつつ、下腹部や鼠径部の奥の筋肉までまるごとリラックスさせる」という、連動した空間全体の変化を意識し感じながら練習していきましょう。
📒お尻の筋肉の役割: このとき大活躍するのが、大臀筋や中臀筋というお尻のインナーマッスルです。これらの筋肉が働くことで、太ももの骨(大腿骨)を外側に開き、クワが開きます。ここが弱いと、膝が内側に入ってしまう「ニーイン」という状態になり、膝を痛める原因になります。
- クワが突っ張っている(緩んでいない)と…
地面からのエネルギーが腰で止まってしまい、上半身に無駄な力が入ります。また、膝だけで動こうとするため、膝を痛める原因に? - クワが緩んで(折れて)いると…
体幹が安定し、足の裏で地面を蹴った力が、クワを通ってなめらかに手先へと伝わります!
股関節を引き抜く(拔胯)股関節を緩めて(鬆胯)股関節を開く(開胯)イロイロ考えて感じて自由自在に身体操作できるように一緒に練習していきましょう。
